「子どもの面接では何を聞かれるの?」「親にも英語力が必要なの?」と不安を感じている方もいるのではないでしょうか。
インターナショナルスクールの選考内容や英語要件は、学校や応募するクラスによって異なります。子どもの英語力を確認する学校もあれば、年齢に応じた行動や保護者の教育方針、学校とのコミュニケーション方法を確認する学校もあります。
この記事では、面接に向けて確認しておきたい6つの準備ポイントを解説します。実際に出願する際は、学校の募集要項や案内を最優先にしてください。
1.応募するクラスと選考基準を確認する
最初に確認したいのは、応募するクラスの年齢区分と選考基準です。
インターナショナルスクールでは、3歳前後のクラスをPreschool、4歳前後をPre-Kindergarten、5歳前後をKindergartenと呼ぶことがあります。ただし、名称や対象年齢は学校によって異なります。
日本の幼稚園と同じ年齢区分とは限らないため、子どもの生年月日がどのクラスに該当するのかを募集要項で確認しましょう。
英語力の条件は学校によって異なる
幼児クラスであっても、英語力の扱いは学校によって異なります。
- 入園時点で高い英語力を求めない学校
- 簡単な英語の理解や受け答えを確認する学校
- 面接や活動を通じて現在の英語力を評価する学校
- 保護者に英語で学校と連絡できることを求める学校
このように基準は一律ではありません。「幼児クラスだから英語力は見られない」と考えず、子どもと保護者の双方について、どの程度の英語力が必要なのかを確認することが大切です。
教育方針や入園後の適応も確認されることがある
英語力だけでなく、学校が掲げる教育理念や方針への理解を確認する学校もあります。
また、子どもの年齢に応じて、先生との関わり方、集団活動への参加の様子、初めての環境での反応などを確認する場合があります。ただし、具体的な評価項目や合否の基準は学校ごとに異なります。
学校のウェブサイトや説明会を通じて、教育理念、使用言語、カリキュラム、保護者に求められる協力内容を確認しておきましょう。
2.面接形式と当日の流れを確認する
インターナショナルスクールの選考には、さまざまな形式があります。代表的なものは次のとおりです。
- 保護者との面接
- 子どもとの個別面接
- 親子が同席する面接
- 先生と子どもが遊びや活動を行うスクリーニング
- 複数の子どもで行うグループ活動
- オンラインでの面接や面談
保護者面接と子どものスクリーニングを別の日に行う学校もあれば、同じ日に実施する学校もあります。
所要時間や到着時刻は学校の案内を優先する
面接時間や受付方法も学校によって異なります。指定時刻より早く到着しすぎると、校内に入れない場合や学校側の準備を妨げる場合があります。
次の内容を事前に確認しておきましょう。
- 受付時刻と面接開始時刻
- 保護者と子どもの参加人数
- 面接で使用する言語
- 通訳の同席が可能か
- 子どもと保護者が別室になる可能性
- オンライン面接への変更が可能か
- 校内での写真撮影やスマートフォン使用のルール
当日の流れが分からない場合は、募集要項を確認したうえで、必要な事項を事前に学校へ問い合わせましょう。
3.保護者への質問に備える
保護者面接では、志望理由や家庭の教育方針、子どもの普段の様子などを質問されることがあります。
模範回答を暗記するのではなく、家庭の考えを具体的な言葉で説明できるように整理しておくことが大切です。
志望理由は学校の教育方針と結びつける
志望理由を答える際は、「英語を身につけさせたい」「国際的な環境で育てたい」という言葉だけで終わらせず、その学校を選んだ理由を具体的に伝えましょう。
例えば、次のような順番で整理すると伝えやすくなります。
- 家庭で大切にしていること
- 子どもに経験してほしいこと
- 学校の教育理念やカリキュラムに共感した点
- 入園後に家庭で協力できること
学校のウェブサイトに書かれている言葉をそのまま繰り返すのではなく、家庭での経験や考えと結びつけて説明しましょう。
家庭の言語環境は正確に伝える
家庭で使用している言語や子どもの英語経験について質問された場合は、実際の状況を正確に伝えることが重要です。
英語を日常的に使っていない場合に、無理に使っているように見せる必要はありません。現在の状況に加えて、入園後に学校から求められる連絡や家庭学習にどのように対応する予定かを説明できるようにしておきましょう。
保護者面接が英語で行われる場合は、次の内容を短い文で説明する練習をしておくと安心です。
- 志望理由
- 子どもの性格や興味
- 家庭で大切にしている教育方針
- 家庭内で使用している言語
- 学校生活で配慮してほしいこと
子どもの様子は具体的なエピソードで伝える
「お子さんはどのような性格ですか」「普段は何をして遊んでいますか」と聞かれることもあります。
「明るいです」「活発です」といった言葉だけでなく、普段の様子が分かる具体的なエピソードを添えると伝わりやすくなります。
例えば、次のような内容です。
- 初めて会った子どもと遊ぶまでに少し時間がかかる
- 虫や植物に興味を持ち、よく質問する
- 絵を描いたり、ブロックで物を作ったりすることが好き
- 大人数では緊張するが、少人数ではよく話す
長所だけを並べるのではなく、苦手なことや慣れるまでに必要な時間についても、正直に伝えることが大切です。
4.子どもの面接や活動に備える
子どもの選考では、先生との会話、遊び、絵本、絵画、パズル、積み木などを使った活動が行われることがあります。学校によっては、英語の理解や発話、年齢に応じた基礎的な力を確認する場合もあります。
見られる可能性がある内容には、次のようなものがあります。
- 先生の声かけにどのように反応するか
- 言葉、表情、身ぶりなどで意思を伝えようとするか
- 遊びや活動にどのように参加するか
- 簡単な指示を理解できるか
- 初めての場所や人にどのように慣れていくか
- 現在どの程度英語を理解しているか
すべての学校が同じ項目を評価するわけではありません。正解を暗記させるのではなく、子どもが無理のない範囲で先生と関われるように準備しましょう。
子どもへの質問例
子どもには、会話のきっかけとして次のような質問がされることがあります。
- 「お名前は何ですか?」
- 「何歳ですか?」
- 「好きな食べ物は何ですか?」
- 「何をして遊ぶのが好きですか?」
- 「好きな色や動物は何ですか?」
質問内容や使用言語は学校によって異なります。家庭では、質問と答えを何度も暗記させるのではなく、自分の名前や好きなものを楽しく話す機会を作る程度にとどめましょう。
面接中に子どもがすぐに答えられなくても、保護者が先回りして答えず、学校の担当者の進め方に任せることが基本です。
5.服装と持ち物を準備する
服装や持ち物について学校から指定がある場合は、その案内を最優先にします。指定がない場合は、清潔感があり、面接や校内での移動に対応しやすい服装を選びましょう。
保護者の服装
保護者は、落ち着いた色やデザインの服装が選択肢になります。ジャケット、ブラウス、シャツ、スラックス、丈が短すぎないスカートなどを組み合わせた服装であれば、さまざまな学校に対応しやすいでしょう。
次のような点を確認しておくと安心です。
- 汚れや強いシワがないか
- 大きなロゴや派手な装飾がないか
- 校内を歩きやすい靴か
- 学校から上履きの指定がないか
- 気候や校内の温度に対応できるか
学校によって雰囲気や服装の傾向が異なるため、説明会の様子や学校からの案内も参考にしてください。
子どもの服装
子どもは、座る、歩く、遊ぶといった動作をしやすく、本人が着慣れている服装を選びましょう。
- 身体を動かしやすい
- 着脱しやすい
- 靴が足に合っている
- 装飾が活動の妨げにならない
- 子どもが強く嫌がらない
面接当日に初めて着る服は、着心地が気になって落ち着かなくなる可能性があります。事前に一度着用し、動きにくさがないか確認しておきましょう。
持ち物チェックリスト
学校から指定された物を中心に、前日までに準備します。
- 受験票や面接案内
- 学校から指定された提出書類
- 本人確認書類など指定された書類
- 筆記用具
- ハンカチ、ティッシュ
- 着替えや上履きなど、学校から案内された物
水筒、食べ物、おもちゃ、絵本などを持参したい場合は、持ち込みが可能か事前に確認しましょう。スマートフォンは校内のルールに従い、面接中は音が出ない状態にしておきます。
6.家庭での準備と当日の関わり方を整える
面接前に英語や受け答えを詰め込むと、子どもが面接を「失敗してはいけない試験」と捉えてしまうことがあります。
必要な英語力や選考内容を確認したうえで、子どもの年齢や性格に合わせ、無理のない範囲で準備しましょう。
日常の中で取り入れやすい準備
- 自分の名前や好きなものを話してみる
- 挨拶やお礼を日常の中で経験する
- 絵本を見ながら感じたことを話す
- 家族で順番に会話する
- 英語の歌や絵本に楽しく触れる
- 学校の写真を見ながら当日の予定を説明する
英語での質問が予定されている場合も、長い文章を暗記させる必要はありません。子どもが理解できる範囲で、名前、年齢、好きなものなどを話してみる程度から始めましょう。
当日は普段に近い生活リズムを意識する
面接当日に向けて、睡眠や食事の時間を大きく変えないことも大切です。
- 前日はできるだけ普段に近い時間に就寝する
- 朝食は食べ慣れたものを選ぶ
- 移動時間に余裕を持つ
- 子どもに結果へのプレッシャーをかけない
- 面接前に何度も答えを確認しない
- 終了後は結果にかかわらず参加できたことを認める
「絶対に答えてね」「間違えないでね」と言うよりも、「先生とお話ししたり遊んだりするよ」と、子どもが理解しやすい言葉で伝えましょう。
インターナショナルスクールの幼稚園面接は学校別の確認が重要
インターナショナルスクールの幼児クラスでは、面接や選考の形式、英語力の条件、保護者に求められることが学校によって異なります。英語力を重視しないと決めつけず、応募するクラスの年齢区分、選考内容、面接言語、保護者の英語要件を確認することが準備の第一歩です。
そのうえで、志望理由や家庭の教育方針を整理し、子どもには無理な暗記をさせず、普段に近い状態で参加できるように準備しましょう。服装や持ち物についても、一般的な情報より学校からの案内を優先することが大切です。
合否には面接だけでなく、応募資格、定員、クラス構成、学校の教育環境との適合など、複数の要素が関係します。結果だけに意識を向けすぎず、親子に合う教育環境かどうかを確認する機会として面接に臨みましょう。

