フルタイムで働きながら、子どもの英語について悩んでいませんか。「早く始めたほうがよいのでは」と焦ったり、親が英語を話せないことに不安を感じたりする方もいるでしょう。
子どもの英語環境は、長時間の学習や特別な教材がなければ整えられないものではありません。英語の歌や絵本など、家庭で取り入れやすい方法から始められます。
この記事では、忙しい共働き家庭でも続けやすい英語の取り入れ方を紹介します。英会話教室やプリスクールなど、施設を選ぶポイントも確認していきましょう。
子どもの英語環境を整える前に知っておきたいこと
幼児期の英語は、知識を詰め込むことよりも、英語の音や活動に親しむことが大切です。早く始めれば、必ず高い英語力が身につくわけではありません。子どもの興味や発達段階に合わせて、無理なく触れられる環境を考えましょう。
小学校の英語に備えて音や活動に親しむ
幼児期に英語の歌や言葉に触れると、英語を身近に感じるきっかけになります。
文部科学省の現行の枠組みでは、小学校3・4年生に外国語活動、5・6年生に外国語科が位置づけられています。就学前から英語を学ぶことは、小学校の授業に参加するための必須条件ではありません。
ただし、遊びの中で英語に触れておくと、授業で聞く音や表現を身近に感じる子もいます。たとえば、家庭で聞いていた歌や単語が授業に登場すると、英語に興味を持つきっかけになるかもしれません。
子どもの反応には個人差があります。授業への不安が必ずなくなると考えず、英語に親しむ機会の一つとして取り入れましょう。
異なる言葉や文化に触れる機会をつくる
英語に触れる活動は、異なる言葉や文化を知る機会にもなります。海外の歌や絵本には、日本とは異なる生活や行事が描かれていることがあります。
親子で違いを話すと、さまざまな文化に関心を持つきっかけになるでしょう。英語を学ぶ目的は、単語や文法を覚えることだけではありません。相手に気持ちを伝えたり、違いを知ったりする楽しさも大切です。
ただし、幼児期から英語に触れれば、将来の進路や職業が必ず広がるわけではありません。子どもの興味を尊重し、長い目で見守ることが必要です。
子どもが取り組みやすい英語環境の条件
子どもが英語に親しむためには、生活の中で無理なく続けられる環境が重要です。学習時間を増やすことだけを目標にせず、親子で楽しめる方法を探しましょう。
親も一緒に楽しむ姿勢を見せる
幼児期の子どもは、周囲の大人の様子を見ながら興味を広げることがあります。親が英語を流暢に話す必要はありません。
歌に合わせて手拍子をしたり、絵本のイラストを一緒に見たりするだけでも構いません。発音に自信がない場合は、音声付きの絵本や教材を利用できます。
親子で同じ音声を聞きながら、気になった言葉をまねしてみましょう。正しく言わせようと何度も直すより、英語を使うこと自体を楽しめる雰囲気が大切です。
日常生活の中に英語を取り入れる
共働き家庭では、毎日決まった学習時間を確保することが難しい場合があります。そのため、朝の支度や移動中など、生活の一部に英語を取り入れる方法が続けやすいでしょう。
たとえば、次のような方法があります。
- 朝の支度中に英語の歌を流す
- お風呂で色や数字を英語で言ってみる
- 寝る前に英語の絵本を一緒に眺める
毎日すべてを行う必要はありません。家庭の予定や子どもの気分に合わせて、一つだけ取り入れる日があってもよいでしょう。
子どもの興味と英語を組み合わせる
子どもが好きな遊びに英語を組み合わせると、無理なく取り組みやすくなります。乗り物が好きな子なら、英語の乗り物図鑑を一緒に見てみましょう。
お絵かきが好きな場合は、色の名前を英語で言いながら遊ぶ方法があります。動物・食べ物・歌など、興味を示すものは子どもによって異なります。
反応が薄い教材を無理に続ける必要はありません。好きなものが変わったときは、取り入れる内容も見直してみましょう。
家庭で子どもの英語環境を整える方法
家庭では、歌・絵本・遊びなどを通して英語に触れられます。高額な教材を一度にそろえる必要はありません。子どもの反応を見ながら、続けやすい方法を選びましょう。
英語の歌を生活の中で流す
英語の歌は、家庭で取り入れやすい方法の一つです。朝の準備中や車での移動中などに流すと、英語の音やリズムを聞く機会をつくれます。
ただし、歌を流すだけで正しい発音や単語が身につくとは限りません。子どもが興味を示したら、一緒に歌ったり、動きをまねしたりしてみましょう。
音量にも注意が必要です。会話や生活の音を妨げない程度に調整してください。
英語の絵本を親子で楽しむ
英語の絵本は、イラストと音を結びつけながら楽しめます。最初は、文字が少なく、絵だけでも内容を想像しやすい本を選びましょう。
繰り返しの表現が多い絵本も取り入れやすい傾向があります。親が英語を読むことに不安がある場合は、音声付きの絵本や読み聞かせアプリが便利です。
すべてを日本語に訳す必要はありません。絵を指差したり、子どもの反応について話したりしながら楽しんでください。
英語遊びを親子の会話に取り入れる
日常の簡単な遊びにも、英語を取り入れられます。難しい文章を教えるのではなく、挨拶、数字、色などの短い言葉から始めましょう。
たとえば、次のような遊びがあります。
- 朝の挨拶を英語で言ってみる
- 果物や動物の名前を当てる
- ハイタッチしながら英語で数える
子どもが答えられなくても、急かす必要はありません。親が言って見せるだけの日があっても大丈夫です。
子どもの英語環境を提供する施設の種類
家庭での取り組みに加えて、英語を使う施設やサービスを利用する方法もあります。施設を選ぶときは、英語を使う時間だけで判断しないことが大切です。
対象年齢・利用時間・職員体制・安全管理・送迎・費用なども確認しましょう。
遊びながら学べる英会話教室
子ども向け英会話教室では、歌・カード・ゲームなどを使ったレッスンが行われています。レッスンの時間や回数は、教室やコースによって異なります。
平日の夕方だけでなく、土曜日や日曜日に開講している教室もあります。共働き家庭では、振替制度や欠席時の対応も確認しておきましょう。
自宅や保育園から通いやすいかどうかも重要なポイントになります。体験レッスンがある場合は、子どもの反応や講師の接し方を確認できます。
教室の雰囲気が子どもに合っているかどうかも、併せて見てください。
英語を使った保育を行うプリスクール
プリスクールと呼ばれる施設には、英語を中心に保育する施設や、短時間のプログラムを行う施設があります。
英語を使用する時間や割合は、施設によって異なります。保育時間のすべてを英語で過ごすとは限りません。
施設を選ぶ際は、次の点を確認しましょう。
- 施設の法令上の区分や届出状況
- 保育時間と延長保育の有無
- 職員の資格や配置状況
- 事故や災害時の対応
保育を伴うプリスクールが認可外保育施設に該当する場合は、自治体が公開している情報も確認しておきましょう。
北九州市では、児童福祉法に基づき、市長へ設置の届出を行っている認可外保育施設の一覧を公開しています。市の立入調査で認可外保育施設指導監督基準に適合していると確認された施設については、PDF一覧の「証明書の交付年月日」欄などで確認できます。
一覧の情報は変更される場合があります。保育を伴う施設を検討する際は、市の最新情報と各施設の運営状況を確認しましょう。
教育方針や制度を確認したいインターナショナルスクール
インターナショナルスクールでは、英語を中心に教育を行っている場合があります。ただし、使用する言語・教育方針・対象年齢・カリキュラムは学校によって異なります。
学費が高いことと、教育の質が高いことは必ずしも同じではありません。小学校以降も通うことを検討する場合は、学校教育法上の位置づけを確認することが重要です。
インターナショナルスクールには、学校教育法第1条に定める学校である「一条校」のほか、各種学校として認められている施設や、無認可の施設があります。
文部科学省は、日本国籍の学齢児童生徒を一条校として認められていないインターナショナルスクールに通わせても、法律上の就学義務を履行したことにはならないと示しています。
日本国籍の子どもが義務教育段階から通う場合は、学校の法的位置づけや進路への影響について、入学前に学校や自治体へ確認しましょう。
語学力や国際感覚がどの程度身につくかは、子どもの状況や教育内容によって異なります。期待する内容と学校の方針が合っているかを確認してください。
忙しい共働き家庭で英語環境を維持する秘訣
共働き家庭が英語環境を続けるには、毎日完璧に取り組もうとしないことが大切です。短い時間でも、家庭に合った方法を取り入れてみましょう。
親が英語を話せなくても使いやすいツールを選ぶ
親が英語を流暢に話せなくても、音声付きの教材やアプリを利用できます。たとえば、次のようなツールがあります。
- 音声が出るタッチペン付きの絵本
- 英語の歌や物語を聞けるアプリ
- 子ども向けの英語動画
ツールを使えば、英語の音声を親子で確認できます。ただし、教材を使うだけで学習成果が保証されるわけではありません。
動画を利用するときは、視聴時間や内容を家庭で決めましょう。食事や睡眠などの生活習慣を優先することも大切です。
スキマ時間に短い活動を取り入れる
英語のために、まとまった時間を毎日確保する必要はありません。保育園へ向かう車内で歌を流したり、お風呂で数字を数えたりする方法があります。
同じ時間に行うと、生活習慣に組み込みやすくなるでしょう。ただし、疲れている日や子どもが嫌がる日は休んでも構いません。
短時間でも必ず大きな効果が得られるわけではありません。英語に触れる機会を少しずつつくることを目標にしてください。
周囲と比べずに子どもの反応を見守る
英語への興味や言葉が出始める時期は、子どもによって異なります。周囲の家庭が英会話教室を利用していても、同じ方法が自分の子どもに合うとは限りません。
無理に答えさせたり、何度も言い直させたりすると、英語を負担に感じることがあります。言えた単語の数だけで評価せず、歌を楽しんだり、絵本を見たりする様子も見守りましょう。
北九州市を拠点に子どもの英語環境を探すポイント
北九州市で子どもの英語環境を探すときは、通いやすさと家庭の生活時間を基準に考えましょう。対面施設だけでなく、オンラインサービスや地域のイベントも選択肢になります。
オンラインサービスで選択肢を増やす
近くに希望する英会話教室がない場合は、幼児向けのオンラインサービスを検討できます。自宅から参加できるため、送迎の負担を減らしやすい点が特徴です。
夜間や休日に利用できるサービスもあります。ただし、幼児が画面の前に長く座ることが難しい場合もあります。
レッスン時間、保護者の付き添い、キャンセル制度を確認しましょう。無料体験がある場合は、通信環境や子どもの反応を確認してから利用を検討してください。
国際交流イベントは対象年齢を確認する
地域の国際交流イベントは、外国の文化や言葉に触れる機会になります。北九州国際交流協会では、交流会や文化を紹介する講座などが案内されています。
ただし、すべてのイベントが幼児や子ども向けとは限りません。対象年齢や募集状況はイベントごとに異なります。
参加前には、最新の公式情報で対象年齢・開催日時・使用言語・保護者の同伴条件などを確認しましょう。
生活圏内で通いやすい施設を選ぶ
対面の英会話教室やプリスクールは、無理なく通える場所を選ぶことが重要です。次の条件を確認してみましょう。
- 自宅や保育園から通いやすいか
- 通勤や送迎のルートに組み込めるか
- 駐車場や公共交通機関を利用できるか
- 欠席時の振替制度があるか
英語を使う時間が長くても、送迎が大きな負担になると継続が難しくなります。
保育を伴う施設が認可外保育施設に該当する場合は、北九州市が公開している認可外保育施設一覧も確認しましょう。基準への適合状況や最新の運営状況については、市の情報だけでなく各施設にも確認してください。
まとめ|家庭に合った方法で子どもの英語環境を整えよう
共働きで忙しい家庭でも、英語の歌や絵本などから始められます。親が英語を流暢に話す必要はありません。
音声付きの教材を使ったり、簡単な言葉を一緒にまねしたりする方法があります。
英会話教室やプリスクールを選ぶ場合は、英語を使う時間だけで判断しないことが大切です。利用時間・職員体制・安全管理・費用・送迎の負担なども確認しましょう。
子どもの興味や反応には個人差があります。周囲と比べず、家庭の生活に合った方法を無理なく続けてください。

