「自分は英語が苦手だけど、子どもには英語に親しんでほしい」と考える保護者は少なくありません。自分の発音を聞かせてもよいのか、不安になることもあるでしょう。
しかし、保護者が先生のように英語を教える必要はありません。家庭では、子どもが英語を楽しめる機会を作ることが大切です。
本記事では、主に幼児期の子どもを想定し、自宅でできる3つの学習法を紹介します。発音への不安を減らす方法や、外部サービスの選び方も確認しましょう。
親が英語を話せなくても家庭学習を支えられる理由
保護者が英語を得意としていなくても、家庭でできるサポートはあります。大切なのは、英語を完璧に教えることではありません。子どもの興味に合わせ、無理なく英語に触れる機会を作りましょう。
親の英語力よりも一緒に楽しむ姿勢を大切にする
家庭で英語を取り入れるときは、親子で楽しむことを意識しましょう。身近な大人と一緒に取り組むと、子どもも参加しやすくなります。
例えば、次のような遊びは家庭でも始めやすい方法です。
- 英語の歌に合わせて手を動かす
- 短いあいさつを一緒にまねする
- 絵を見ながら知っている単語を探す
保護者が上手に話せなくても、気にしすぎる必要はありません。子どもの反応を見ながら、楽しく続けられる方法を探してください。
保護者が完璧に教え込む必要はない
家庭での英語学習では、保護者が先生になる必要はありません。正解を求めすぎると、親子ともに負担を感じる場合があります。
次のような関わり方には注意しましょう。
- 単語の意味を繰り返しテストする
- 発音の間違いを何度も指摘する
- 嫌がっているときも学習を続けさせる
子どもが乗り気でない日は、無理に取り組まなくても大丈夫です。英語の歌や絵本など、興味を持てるものから始めましょう。
発音への不安を減らす2つのポイント
自分の発音が子どもに影響しないか、不安になることもあります。ただし、保護者の発音だけで英語学習の結果が決まるわけではありません。音声教材を使いながら、親子の会話も大切にしましょう。
お手本となる英語音声を活用する
発音に自信がない場合は、英語音声付きの教材が役立ちます。歌や朗読音声を使えば、さまざまな英語の音に触れられるでしょう。
例えば、次のような方法があります。
- 英語の歌や朗読音声を一緒に聞く
- タッチペン付きの絵本を使う
- 短い動画を見ながら言葉をまねする
音声を流したままにするだけで、英語が身につくとは限りません。一緒にまねしたり、絵を指さしたりしながら楽しむことがポイントです。
動画を利用するときは、子どもの年齢にも配慮しましょう。遊びや睡眠、親子の会話を妨げない範囲で取り入れてください。
発音の正確さよりも伝える楽しさを大切にする
発音を気にしすぎて、保護者が何も話さなくなる必要はありません。知っている単語や短い表現から使ってみましょう。
子どもが英語を話したときは、伝わったことを喜ぶ姿勢が大切です。例えば、「Dog」と言ったときは、「Yes, a dog!」と返せます。発音を強く訂正するより、自然なお手本を返す方法です。
自信がない表現は、音声教材で一緒に確認するとよいでしょう。
自宅でできる3つの英語学習法
家庭学習は、特別な教材がなければ始められないものではありません。日常生活の中に、短い英語遊びを取り入れる方法があります。
ここでは、自宅で実践しやすい3つの方法を紹介します。
英語の歌を一緒に歌う
最初は、短い英語の歌から始めてみましょう。歌には、英語の音やリズムに親しみやすい特徴があります。アルファベットの歌や、手遊びができる曲も選択肢です。
一緒に手拍子をすると、遊びとして取り組みやすくなります。すべての歌詞を正確に歌う必要はありません。子どもが気に入った部分だけ、まねする方法でも十分です。
絵本の読み聞かせに音声ツールを活用する
英語の絵本には、音声付きの商品やサービスがあります。保護者が英語を読めない場合にも取り入れやすい方法です。
例えば、次のようなものがあります。
- 触れると音声が出るタッチペン式の絵本
- 朗読音声が付属している英語教材
- 読み聞かせ音声を利用できる電子書籍
音声を再生したあとは、親子で絵を見ながら話してみましょう。「次はどうなるかな」と日本語で声をかけても問題ありません。英語と絵の内容を結びつける時間を楽しんでください。
日常の簡単なあいさつを取り入れる
毎日の決まった場面で、短い英語を使う方法もあります。実際の状況と表現を結びつけやすい点が特徴です。
例えば、次のような言葉があります。
- 朝の「Good morning!」
- 寝る前の「Good night!」
- 感謝を伝える「Thank you!」
最初から多くの表現を覚える必要はありません。一つか二つを選び、無理のない範囲で使ってみましょう。子どもが返事をしないときも、無理に言わせないことが大切です。
外部の英語環境を活用するときの選び方
家庭学習に加えて、英語教室などを利用する方法もあります。外部サービスは、英語に触れる機会を増やす選択肢の一つです。
ただし、利用するだけで英語が身につくとは限りません。子どもの性格や生活リズムに合うか確認しましょう。
子どもの年齢や興味に合うサービスを選ぶ
幼児向けの英語環境には、さまざまな種類があります。
- 英語を取り入れている保育施設
- 歌や遊びを中心とした英語教室
- 親子で参加できる英語イベント
選ぶ際は、講師の国籍だけで判断しないことが大切です。子どもへの接し方や、活動内容を確認しましょう。
安全管理や利用時間、費用も重要な比較項目になります。体験参加ができる場合は、子どもの反応も見てください。
家庭で使うことばも大切にする
英語を始めても、家庭で使う日本語などを減らす必要はありません。子どもが考えや気持ちを表現できる時間も大切です。家庭では、保護者が話しやすいことばで会話を続けましょう。
例えば、次のような関わり方があります。
- 日本語などの絵本も読み聞かせる
- その日の出来事について話す
- 季節の行事や身近な体験を言葉にする
家庭で複数の言語を使っている場合も、無理に一つへ統一する必要はありません。それぞれの家庭に合った方法で、豊かな会話を続けましょう。
英語学習を続けやすくする親子の関わり方
家庭学習は、すぐに成果を求めないことが大切です。子どもの興味やペースは、一人ひとり異なります。保護者も一緒に試しながら、続けやすい方法を見つけましょう。
保護者も一緒に学ぶ姿勢を見せる
保護者が分からないことを、無理に隠す必要はありません。「一緒に聞いてみよう」と声をかける方法があります。
英語のアニメを見たり、短い単語を使ったりしてみましょう。保護者も学ぶ姿を見せると、親子の会話が生まれます。ただし、子どもに同じ熱量を求めないようにしましょう。
わからない英単語は一緒に調べる
知らない単語を聞かれたときは、一緒に調べてみましょう。英和辞典や音声付きの辞書アプリなどを利用できます。
翻訳機能は便利ですが、訳が文脈に合わない場合もあります。単語だけでなく、短い例文や音声も確認するとよいでしょう。調べる過程を共有することが、学ぶ習慣につながります。
競争よりも小さな目標を共有する
家庭学習では、達成しやすい目標を決める方法があります。ただし、単語数や発音の正確さだけを評価しないことが大切です。
例えば、次のような目標を試してみましょう。
- 週末に好きな英語の歌を一曲聞く
- 使った英語をカレンダーに記録する
- 親子向けの文化イベントに参加する
参加できたことや、楽しめたことを一緒に喜んでください。子どもが負担を感じている場合は、いったん休むことも必要です。
まとめ|親が英語を話せなくても無理のない家庭学習はできる
保護者が英語を得意としていなくても、家庭でできることはあります。英語の歌、音声付きの絵本、簡単なあいさつから始めてみましょう。
音声教材は、親子のやり取りと組み合わせることが大切です。発音の正確さを求めすぎず、伝える楽しさを意識してください。
英語教室などを利用するときは、子どもとの相性も確認しましょう。家庭で使う日本語などによる会話も、引き続き大切にします。
まずは、子どもが興味を示す方法を一つ試してみてください。

