「プリスクールは週何回通わせればいいの?」と迷っている保護者の方もいるでしょう。週1回から週5回まで選べるスクールもあり、英語に触れる時間だけでなく、費用や送迎の負担も変わります。
プリスクールの通園回数に、すべての子どもに共通する正解はありません。子どもの年齢や体力、性格、1日の保育時間、家庭のスケジュール、費用などを総合して選ぶことが大切です。
この記事では、週1〜5回の通い方の特徴や費用、英語環境との関係、生活リズムに合わせた選び方を解説します。
プリスクールとは何か
プリスクールとは、日本では一般に、就学前の子どもが英語に触れながら過ごす施設やプログラムを指す名称として使われています。
ただし、「プリスクール」という名称に全国共通の施設形態があるわけではありません。対象年齢や保育時間、英語と日本語の使用割合、講師体制などはスクールによって異なります。
英語を使った歌やゲーム、絵本、制作、運動などを取り入れているスクールもあれば、日常生活の多くを英語で過ごすスクールもあります。認可外保育施設に該当するところもありますが、すべてのプリスクールが認可外保育施設として運営されているわけではありません。
また、週1〜2回の短時間プログラムから、週5日通う保育型のプログラムまでさまざまです。まずは希望するスクールの対象年齢、保育時間、運営形態、利用できる曜日を確認しましょう。
プリスクールに週何回通うのが一般的か
プリスクールの通園頻度は、週1回から週5回までさまざまです。スクールによって選べる曜日数やプログラムが異なるため、「何回が一般的か」よりも、それぞれの頻度でどのような生活になるかを考えることが重要です。
週1〜2回で英語に触れる機会をつくる
週1〜2回は、英語を習い事のような形で生活に取り入れたい家庭や、子どもの様子を見ながら始めたい家庭が検討しやすい通い方です。
他の保育施設や習い事と予定を組み合わせやすく、週3〜5回と比べると、送迎や費用の負担を抑えやすい場合があります。
一方で、週1〜2回の場合は、週3〜5回と比べてスクールで英語に触れる総時間は少なくなります。英語との接触機会を増やしたい場合は、家庭でも無理のない範囲で英語の絵本や歌などを楽しむ方法があります。
ただし、英語力の伸び方は通園回数だけで決まるものではありません。1回あたりの時間や活動内容、継続期間、家庭での言語環境などによっても異なります。
週3〜4回で英語に触れる機会を増やす
週3〜4回通う場合は、週1〜2回よりもスクールで英語を聞いたり使ったりする時間を確保しやすくなります。
日常的に同じ先生や友達と過ごす機会も増えるため、スクールの生活リズムに慣れやすい子どももいます。ただし、英語の語彙や会話力がどの程度伸びるかには個人差があります。
また、週3〜4回がすべての家庭にとって最もバランスのよい回数というわけではありません。他の保育施設や習い事、家庭で過ごす時間、送迎の負担なども含めて検討しましょう。
週5回で日常的に英語環境で過ごす
週5回は、プリスクールを主な保育・教育の場として利用する家庭で選ばれることがある通い方です。
毎日の生活や遊びの中で英語を使うスクールであれば、週1〜2回よりも英語に触れる総時間を長く確保できます。インターナショナルスクールへの進学などを考える家庭が選択する場合もあります。
ただし、通園日数が多いほど英語力が必ず高くなるわけではありません。また、1日の保育時間が長くなる場合は、子どもの体力や生活リズムにも配慮が必要です。
週5回を検討する場合は、保育時間、延長保育、昼食、休息時間、送迎方法なども確認しておきましょう。
通う回数が英語習得に与える影響
英語に触れる時間は、言語を身につけていくうえで大切な要素のひとつです。ただし、「週何回通えば英語が話せるようになる」という明確な基準があるわけではありません。
子どもの英語習得には、通園回数だけでなく、次のような要素も関係します。
- 1回あたりに英語へ触れる時間
- 先生や友達とのやり取りの量
- 遊びや生活の中で英語を使う機会
- 通園を続ける期間
- 家庭を含めた日常の言語環境
- 子どもの興味や性格
週1〜2回でも、子どもが楽しみながら継続して英語に触れられることには意味があります。一方、週3〜5回であれば、スクール内で英語を聞いたり使ったりする時間を増やしやすくなります。
家庭では英語学習を無理に増やす必要はありません。子どもが興味を示す場合に、絵本や歌、動画などを取り入れると、英語に触れる機会を補うことができます。
通園回数だけで判断せず、子どもが英語での活動を楽しめているか、無理なく続けられているかも確認しましょう。
年齢・体力に合った通い回数を選ぶ
同じ年齢でも、体力や集団生活への慣れ方には個人差があります。そのため、年齢だけで「週○回が適切」と決めるのではなく、子どもの普段の様子を見ながら調整することが大切です。
2〜3歳は生活リズムを確認しながら選ぶ
2〜3歳ごろは、昼寝の時間や食事、体力など生活リズムの個人差が大きい時期です。初めて長時間家庭から離れて過ごす子どももいます。
初めから週5回通う方法だけでなく、スクールの制度によっては週1〜2回や短時間から始め、子どもの様子を確認しながら通園日数を調整する方法もあります。
登園時の様子、帰宅後の疲れ方、睡眠や食事への影響などを見ながら、無理のない頻度を考えましょう。
「2〜3歳だから週1〜2回」と一律に決める必要はありません。保育園などで集団生活に慣れているかどうかや、1日の利用時間によっても負担は変わります。
4〜5歳も子どもの様子に合わせて判断する
4〜5歳になると、長時間の集団生活に慣れている子どもも増えてきます。そのため、週3〜5回のプリスクールを選択肢にできる家庭もあります。
ただし、年齢だけで週3〜4回以上が適しているとは判断できません。体力や性格、他の習い事、家庭での生活リズムなどによって適した回数は異なります。
朝の登園を強く嫌がる状態が続く、帰宅後に極端に疲れている、睡眠や食事の状態が変わったなど、気になる変化がある場合は、通園スケジュールを見直してみましょう。
週の通い回数で変わる費用
プリスクールの費用は、通園日数や1日の保育時間、地域、施設の運営形態などによって大きく異なります。
全国共通の料金基準や公的な「プリスクールの月謝相場」があるわけではないため、具体的な金額は希望するスクールの最新料金を確認することが重要です。
月謝は通う頻度や利用時間によって変わる
一般的には、利用日数や保育時間が増えるほど月謝も高くなる傾向があります。ただし、料金体系はスクールによって異なります。
たとえば、次のような料金体系があります。
- 週1回・週2回など曜日数ごとに月謝が決まる
- 週5日の月額コースとして料金が設定されている
- 午前のみ・午後までなど保育時間によって料金が変わる
- 延長保育を利用した時間に応じて追加料金が発生する
月謝を比較するときは、「週何回」だけでなく、1日あたりの利用時間や年間の開園日数も合わせて確認しましょう。
入会金や教材費など別途かかる費用を確認する
プリスクールでは、月謝以外にも費用がかかる場合があります。
- 入会金・入園金
- 教材費・教具費
- 施設維持費
- 制服・カバンなどの購入費
- 行事費・遠足代
- 給食費・おやつ代
- 延長保育費
- 送迎バス・送迎サービス費
名称や金額はスクールによって異なるため、月謝だけでなく年間の総額を確認することが大切です。
入会前には、「初年度に必要な金額」と「2年目以降に必要な金額」を分けて確認しておくと、家計の見通しを立てやすくなります。
幼児教育・保育の無償化の対象になるか確認する
認可外保育施設等を利用する場合、一定の条件を満たすと幼児教育・保育の無償化の対象になることがあります。
2026年9月利用分までは、保育の必要性の認定を受けた3〜5歳児クラスについて月額37,000円まで、住民税非課税世帯の0〜2歳児クラスについて月額42,000円までが上限です。
2026年10月利用分からは上限額が引き上げられ、3〜5歳児クラスは月額40,300円まで、住民税非課税世帯の0〜2歳児クラスは月額45,700円までとなります。
ただし、プリスクールに通っていれば自動的に対象になるわけではありません。主な確認ポイントは次のとおりです。
- 保護者が市区町村から保育の必要性の認定を受けているか
- 利用する施設が無償化の対象となる認可外保育施設等か
- 他の認可保育所や認定こども園などの利用状況
- 対象となる利用料と対象外となる実費の区分
認可外保育施設については、原則として都道府県等への届出や国が定める基準への適合などが必要です。また、市町村による対象施設の確認も行われます。
給食費、教材費、行事費、送迎費などは無償化の対象外となる場合があります。
制度の対象や申請方法は利用状況によって異なるため、入園前にスクールとお住まいの市区町村の両方へ確認しておきましょう。
家庭の生活リズムに合わせた通い方を考える
プリスクールの回数を決めるときは、英語環境だけでなく、家庭全体の生活が無理なく続けられるかも重要です。
送迎スケジュールとの兼ね合いを整理する
仕事と子育てを両立している家庭では、スクールの開始・終了時間と保護者の勤務時間が合うかを確認する必要があります。
週3回なら無理なく送迎できる家庭もあれば、延長保育や送迎サービスを利用することで週5回通いやすくなる家庭もあります。
まずは継続できる曜日数から始め、スクールの変更制度がある場合は、生活リズムや子どもの様子に応じて後から回数を見直す方法もあります。
曜日変更や通園回数の変更が可能かどうかはスクールごとに異なるため、入会前に確認しましょう。
他の習い事や保育施設と組み合わせる
プリスクールを、幼稚園や他の習い事などと組み合わせて利用する家庭もあります。
ただし、保育施設との併用が可能かどうかは、それぞれの施設の利用条件や自治体の制度によって異なります。特に認可保育所などを利用している場合は、認可外保育施設の無償化との関係にも注意が必要です。
また、スイミングや体操教室など複数の習い事を入れる場合は、子どもの休息時間も含めて1週間の予定を確認しましょう。
「英語に触れる時間をどの程度確保したいか」と「家族が無理なく続けられるか」の両方から考えることが大切です。
英語力以外にプリスクールで経験できること
プリスクールでは、英語に触れることに加えて、集団活動やさまざまな文化に接する機会があります。
ただし、通うことで特定の能力が必ず身につくわけではありません。どのような経験ができるかは、スクールの教育方針や活動内容、子どもの個性によって異なります。
集団生活の中で人と関わる経験ができる
プリスクールでは、先生や友達と一緒に遊んだり、制作や運動などの活動に参加したりする機会があります。
その中で、「順番を待つ」「一緒に活動する」「自分の気持ちを伝える」といった経験を重ねることができます。
まだ英語で十分に表現できない時期には、表情やジェスチャーなどを使って相手に伝えようとする場面もあります。
こうした経験がどのような成長につながるかには個人差がありますが、英語だけでなく、人との関わり方を経験する場のひとつとして考えることができます。
異なる文化に触れる機会がある
スクールによっては、さまざまな国や地域にルーツを持つ講師や子どもと関わる機会があります。
また、海外の行事や食文化、歌、絵本などを活動に取り入れているところもあります。
幼少期から異なる言葉や文化に触れることは、「自分とは異なる文化がある」と知るきっかけになります。
どの程度国際的な環境があるかはスクールによって大きく異なるため、教育方針や年間行事なども確認してみましょう。
プリスクールに通う際に気をつけたいこと
プリスクールを検討するときは、英語に触れる時間だけでなく、子どもの言語環境や疲れ方にも目を向けることが大切です。
日本語を含めた言語環境を考える
英語と日本語など複数の言語に触れること自体が、言語発達の遅れの原因になるとは考えられていません。
一方で、それぞれの言語をどの程度理解し、使えるようになるかは、接する時間や会話の内容、使用する場面などによって異なります。
週5日など長時間英語環境で過ごす場合も、家庭では保護者が自然に使いやすい言語で、十分に会話する時間を持つことが大切です。
家庭でできる関わり方には、たとえば次のようなものがあります。
- 日本語の絵本を一緒に読む
- 食事中や帰宅後にその日の出来事を話す
- 歌や昔話など日本語の文化に触れる
- 子どもの話を急かさず聞く
英語、日本語のどちらか一方だけでなく、ことばの理解やコミュニケーション全体について気になる様子がある場合は、小児科や言語聴覚士などの専門家へ相談する方法があります。
子どもの疲れやストレスのサインに気づく
慣れない環境や長時間の集団生活によって、疲れが出る子どももいます。
次のような変化が続く場合は、プリスクールだけを原因と決めつけず、生活リズムや体調を含めて様子を確認しましょう。
- 登園を強く嫌がる状態が続いている
- 帰宅後のぐずりや疲れが目立つ
- 睡眠や食欲に大きな変化がある
- 以前と比べて元気がない状態が続いている
まずはスクールに園での様子を確認し、家庭での様子も共有してみましょう。
必要であれば、通園日数や保育時間を調整する方法もあります。体調面で気になる変化が続く場合は、医療機関への相談も検討してください。
通い回数を決める前に確認したいスクール選びのポイント
同じ週3回、週5回でも、スクールによって1日の過ごし方は大きく異なります。そのため、通園回数だけでなく、スクールの教育方針や保育環境も確認しましょう。
教育方針と英語・日本語の使用比率を確認する
プリスクールによって、英語と日本語の使用バランスは異なります。
活動中は基本的に英語を使用するスクールもあれば、必要に応じて日本語でサポートするスクールもあります。
どちらが適しているかは、子どもの年齢だけでなく、性格、これまでの英語経験、スクールのサポート体制などによって異なります。
また、モンテッソーリ教育やプロジェクト型の活動など、独自の教育方針を取り入れているスクールもあります。
見学や体験プログラムがある場合は、実際の活動や子どもへの声かけを確認してみるとよいでしょう。
講師の経験と子どもへの関わり方を確認する
講師を確認するときは、ネイティブスピーカーかどうかだけで判断する必要はありません。
幼児への指導経験や保育経験、子どもとの関わり方なども重要です。
見学時には、次のような点を確認してみましょう。
- 子どもの様子を見ながら声をかけているか
- 英語が分からない子どもへのサポートがあるか
- 子どもが発言や表現をしやすい雰囲気か
- クラスの人数とスタッフ体制はどうなっているか
口コミも参考情報のひとつですが、感じ方には個人差があります。公式情報や見学時の印象など、複数の情報を合わせて判断しましょう。
延長保育・送迎サービスの有無を調べる
仕事と子育てを両立している家庭では、延長保育や送迎サービスも重要な確認項目です。
確認しておきたい内容には、次のようなものがあります。
- 通常の保育開始・終了時間
- 延長保育を利用できる時間
- 延長保育の追加料金
- 送迎バスや送迎サービスの範囲
- 長期休暇中の保育
延長保育中の活動内容や使用言語もスクールによって異なります。
週何回通うかと合わせて、1日の利用時間や送迎方法まで含めて比較すると、長期的に続けやすいスクールを選びやすくなります。
まとめ|週何回通うかは家庭に合ったペースで決めよう
プリスクールの通園回数には、すべての子どもに共通する正解はありません。
- 週1〜2回:英語に触れる機会を生活に取り入れたい場合の選択肢
- 週3〜4回:スクールで英語を使う時間を増やしたい場合の選択肢
- 週5回:プリスクールを主な保育・教育環境として利用したい場合の選択肢
ただし、英語力は通園回数だけで決まるものではありません。1日の保育時間、活動内容、継続期間、家庭での言語環境なども関係します。
また、子どもの年齢だけで回数を決めず、体力や性格、生活リズム、送迎の負担なども確認しましょう。
費用については、月謝だけでなく、入会金、教材費、給食費、延長保育費、送迎費などを含めた年間総額で比較することが大切です。幼児教育・保育の無償化を利用する場合は、対象施設かどうかや保育の必要性の認定なども確認してください。
気になるスクールがある場合は、見学や体験プログラムを活用し、実際の保育時間や活動内容、子どもの様子を確認しながら、家庭に合った通い方を検討しましょう。

