「インターナショナルスクールの見学では、何を確認すればよいのだろう」と迷う方もいるのではないでしょうか。
園によって、英語の使われ方や教育方針、先生の体制、保育時間、料金などは異なります。ホームページだけでは分からない部分を確認できるのが見学のメリットです。
この記事では、インターナショナルスクールやプリスクール、英語保育施設を見学するときに確認したい9つのポイントを紹介します。
家庭の方針や子どもの様子と照らし合わせながら、園を比較するためのチェックリストとして活用してください。
インターナショナルスクール見学の前に準備しておくこと
見学時間は限られているため、事前に確認したい内容を整理しておくことが大切です。
まずは、入園を希望する時期から逆算し、各園の募集時期や説明会、見学会の日程を確認しましょう。募集スケジュールや途中入園の可否は園によって異なります。
気になる園が複数ある場合は、早めに情報を集めておくと比較しやすくなります。
子どもを同伴できるか確認する
見学時に子どもを連れて行けるかどうかも、事前に確認しておきましょう。
子ども同伴が可能であれば、実際の環境に入ったときの様子を見ることができます。一方、見学内容や時間帯によっては子どもの同伴を受け付けていない園もあります。
あわせて、駐車場の有無、最寄り駅からの距離、ベビーカーで移動しやすいかなども確認しておくと安心です。
見学前に9つのチェック項目を整理する
- 施設の運営形態や募集スケジュール
- 英語が使われる場面と日本語とのバランス
- 先生の経験・資格・配置体制
- 先生と子どもの関わり方
- 教育方針・保育内容・1日の流れ
- 安全管理・健康管理・食事
- 料金と追加費用
- 通園方法・保育時間・延長保育
- 保護者への連絡体制
ポイント1|施設の運営形態と募集スケジュールを確認する
「インターナショナルスクール」という名称だけでは、施設の運営形態や制度上の位置づけまでは判断できません。
幼児を対象とする施設でも、運営形態や適用される基準は施設によって異なります。
見学時には、どのような形態で運営されている施設なのか、自治体への届出状況なども含めて確認しておくとよいでしょう。
入園時期と選考方法も確認する
募集時期や入園できる時期も園によって異なります。
春入園を中心としている園だけでなく、定員に空きがあれば年度途中の入園に対応している園もあります。
見学時には、募集開始時期、願書の提出期限、面接や体験参加の有無などを確認しましょう。
ポイント2|英語がどのように使われているか確認する
英語教育を重視する場合は、先生の国籍だけでなく、園生活の中で英語がどのように使われているかを見ることが大切です。
英語を使う時間と場面を確認する
英語を使うのが特定のレッスンだけなのか、遊びや食事、身支度などの日常生活でも使われているのかを確認してみましょう。
「1日のうち、どのくらい英語を使いますか」「自由遊びでは何語を使いますか」などと質問すると、実際の英語環境を把握しやすくなります。
先生の母語だけで教育の質を判断しない
英語を母語とする先生がいるかどうかを重視する家庭もあります。
ただし、先生の国籍や母語だけで教育・保育の質を判断することはできません。
英語力に加えて、幼児教育や保育の経験、資格、子どもへの関わり方なども確認しましょう。
日本語とのバランスを確認する
園によって、日本語をほとんど使わない方針から、必要に応じて日本語で補助する方針までさまざまです。
「困っているときは日本語でフォローしますか」「入園直後の子どもにはどのように対応しますか」などと質問すると、園の考え方が分かりやすくなります。
家庭の教育方針や、子どものこれまでの英語経験も踏まえて検討しましょう。
ポイント3|先生の経験・資格・配置体制を確認する
見学では、先生が何人いるかだけでなく、どのような経験や資格を持つスタッフが配置されているかも確認しましょう。
先生と子どもの人数比を見る
同じクラス人数でも、先生の人数によって子どもへの関わり方は変わります。
「1クラスに何人の子どもがいて、何人の先生が担当しますか」と聞いてみると分かりやすいでしょう。
施設の運営形態によって、適用される職員配置や資格に関する基準は異なります。人数だけでなく、資格を持つ職員の配置状況についても確認しておくと安心です。
先生の研修や経験について確認する
幼児への関わり方は、英語力だけで決まるものではありません。
幼児教育や保育の経験、園内研修の有無、新しく入った先生への研修体制なども確認材料になります。
ポイント4|先生と子どもの関わり方を見る
見学では、先生と子どもの実際のやり取りを観察してみましょう。
子どもの気持ちに合わせた声かけがあるか
子どもの目線に合わせて話しているか、話を聞こうとしているか、必要なときに援助しているかなどを確認します。
泣いている子や困っている子がいる場合は、どのように声をかけているかも参考になります。
すぐに介入することだけが良い対応とは限りません。子どもの状況を見ながら、適切に関わっているかを見ることがポイントです。
在園児の様子は複数の場面から見る
在園児の表情や活動の様子も、園の雰囲気を知る参考になります。
ただし、見学した一場面だけで園の良し悪しを判断するのは避けましょう。
子どもの性格や体調、その日の活動内容によって様子は変わります。自由遊び、活動、食事など、可能であれば複数の場面を見ると判断しやすくなります。
ポイント5|教育方針と保育内容が家庭に合っているか確認する
英語環境だけでなく、園がどのような考え方で子どもと関わっているかも重要です。
1日のスケジュールを確認する
登園から降園までの流れを確認し、英語活動、自由遊び、外遊び、食事、昼寝などがどのように組まれているかを見てみましょう。
アート、音楽、運動などの活動についても、実施頻度や内容を確認すると園ごとの違いが分かります。
子どもの主体性をどのように大切にしているか聞く
「主体性を大切にしている」という方針がある場合は、具体的な取り組みを質問してみましょう。
活動を選べる場面があるか、子どもの意見をどのように取り入れているかなどを聞くと、園の方針を具体的に理解できます。
多文化理解への取り組みを確認する
多様な文化に触れられる環境を希望する場合は、子どもの国籍構成だけで判断するのではなく、園の教育内容を確認しましょう。
異なる国や地域の文化を紹介する活動があるか、多様な価値観をどのように扱っているかなどが確認ポイントです。
ポイント6|安全管理・健康管理・食事を確認する
毎日安心して通うためには、教育内容と同じくらい安全面の確認も重要です。
けがや体調不良への対応を確認する
子どもがけがをした場合や、発熱などの体調変化があった場合の対応を聞いておきましょう。
保護者への連絡基準、緊急時の対応、提携する医療機関の有無なども確認材料になります。
防災・防犯対策を見る
避難訓練の実施状況や、玄関の施錠、防犯対策、子どもの引き渡し方法なども確認しておきたいポイントです。
施設内を見学できる場合は、避難経路や子どもが過ごすスペースの安全性にも目を向けてみましょう。
給食・おやつ・アレルギー対応を確認する
給食かお弁当か、おやつはどのように提供されるかを確認します。
食物アレルギーがある場合は、対応できる範囲や誤食防止の方法について、入園前に詳しく確認することが大切です。
食育活動を行っている園では、どのような内容なのかも聞いてみるとよいでしょう。
ポイント7|料金は年間総額で確認する
料金を比較するときは、月謝だけで判断しないことが大切です。
基本料金以外の費用を確認する
主な確認項目には、次のようなものがあります。
- 入園金
- 月謝・保育料
- 教材費
- 施設費
- 制服・用品代
- 給食費
- 送迎バス代
- 行事費
- 延長保育料
- 課外プログラム費
「1年間で必要になる費用の目安を教えてください」と確認すると、園同士を比較しやすくなります。
追加料金が発生する条件を確認する
延長保育や課外プログラムは、基本料金とは別になる場合があります。
どこまでが月謝に含まれているのか、追加料金が発生する条件は何かを確認しておきましょう。
ポイント8|通園方法と保育時間を確認する
園の教育方針が家庭に合っていても、毎日の送迎が大きな負担になると通園を続けにくくなることがあります。
実際の通園ルートを確認する
最寄り駅やバス停からの距離だけでなく、交通量、坂道、雨の日の移動なども考えてみましょう。
送迎バスがある場合は、停留所、運行時間、追加料金、欠席連絡の方法なども確認します。
保育時間と延長保育を確認する
通常の登園・降園時間に加えて、早朝保育や延長保育の時間も確認しましょう。
共働き家庭では、仕事の始業・終業時間と無理なく組み合わせられるかが重要です。
延長保育の事前予約が必要か、急な残業時に対応できるかなど、実際の利用方法まで確認すると安心です。
ポイント9|保護者への連絡体制を確認する
入園後に子どもの様子を把握するためには、園と家庭の連絡方法も大切です。
日常の連絡方法を確認する
連絡帳、アプリ、メールなど、どの方法で日々の様子が共有されるのかを確認しましょう。
体調不良やけがなど、緊急性がある場合の連絡方法も聞いておくと安心です。
面談や保護者参加行事を確認する
個別面談の頻度や、保護者会、運動会、発表会などの年間予定も確認しておきましょう。
特に共働き家庭では、平日の参加が必要な行事がどの程度あるかを把握しておくことが大切です。
相談したいことがある場合に、誰へ連絡すればよいのかも確認しておきましょう。
見学後はチェックリストとメモで比較する
複数の園を見学すると、それぞれの印象が混ざってしまうことがあります。
見学が終わったら、できるだけ早いうちに気付いたことを記録しておきましょう。
同じ項目で比較する
園ごとに同じチェック項目を使うと比較しやすくなります。
- 英語を使う時間・場面
- 日本語によるフォロー
- 先生の経験・資格・人数
- 先生と子どもの関わり方
- 教育方針・1日の流れ
- 安全管理・食事
- 年間費用
- 通園方法・保育時間
- 保護者との連絡体制
確認できた事実と、見学時に感じた印象を分けてメモしておくと、後から冷静に振り返りやすくなります。
可能であれば複数の園を比較する
見学する園の数に決まりはありません。
時間や通園可能な範囲に余裕があれば、2〜3園程度を比較すると、それぞれの違いが分かりやすくなることがあります。
ただし、園の数を増やすこと自体が目的ではありません。家庭で重視したい条件を整理し、子どもとの相性も考えながら判断しましょう。
よくある質問(FAQ)
Q. インターナショナルスクールは何校くらい見学すればよいですか?
A. 決まった数はありません。通園可能な園が複数ある場合は、2〜3園程度を比較する方法があります。英語の使われ方、先生の体制、料金、通園方法などを同じ項目で比べると違いが分かりやすくなります。
Q. 見学時に子どもを連れて行っても大丈夫ですか?
A. 園によって対応が異なります。子ども同伴が可能な場合もあれば、見学内容や時間帯によって同伴できない場合もあります。申し込み時に確認しておきましょう。
Q. 英語教育の環境は見学でどう判断すればよいですか?
A. 先生の国籍だけで判断せず、英語が使われる時間や場面を確認しましょう。自由遊びや食事、身支度など、日常生活の中でどのように英語が使われているかも確認材料になります。
先生の幼児教育・保育経験や、子どもへの関わり方もあわせて見ることが大切です。
Q. インターナショナルスクールの費用はどのように比較すればよいですか?
A. 月謝だけでなく、入園金、教材費、施設費、給食費、送迎費、延長保育料、課外プログラム費などを含めて比較しましょう。
年間で必要になる総額を確認すると、家庭の予算と照らし合わせやすくなります。
Q. 日本語と英語はどちらが多い園を選ぶべきですか?
A. 一律の正解はありません。家庭の教育方針や、子どものこれまでの英語経験などによって考え方は異なります。
見学時には、英語と日本語をどのように使い分けているか、英語に慣れていない子どもをどのようにフォローするかを確認しましょう。
Q. 見学時に持参するとよいものはありますか?
A. チェックリストやメモを用意しておくと便利です。スマートフォンに確認項目をまとめておく方法でも構いません。
園内を撮影したい場合は、子どものプライバシーにも関わるため、事前に撮影可能か確認しましょう。
まとめ|9つのポイントを比較して家庭に合った園を選ぼう
インターナショナルスクールやプリスクールを見学するときは、英語環境だけで判断せず、さまざまな視点から確認することが大切です。
施設の運営形態、英語の使われ方、先生の体制、子どもへの関わり方、教育内容、安全管理、料金、通園方法、保護者との連絡体制を確認してみましょう。
また、見学時に見た一場面だけで判断するのではなく、園の説明や家庭で重視したい条件と合わせて考えることも重要です。
チェックリストとメモを活用しながら、子どもの様子や家庭の方針に合った環境を検討してみてください。

