「英語教材を選びたいけれど、種類が多くて何から始めればよいかわからない」と感じていませんか。
幼児向けの英語教材には、絵本・音声・動画・アプリ・通信教育など、さまざまな種類があります。子どもの年齢や興味、家庭での取り入れやすさによって、向いている教材は異なります。
本記事では、幼児向け英語教材の種類と特徴、0〜6歳の年齢別に選ぶときのポイント、費用感について解説します。
特定の教材だけを正解と考えるのではなく、子どもの反応や家庭の生活スタイルを見ながら、無理なく続けられるものを選んでいきましょう。
幼児期に英語に触れるメリットと考え方
幼児期は、歌や絵本、遊びなどを通じてさまざまな音や言葉に触れる時期です。英語についても、学習として教え込むのではなく、日常の中で親しむ機会をつくる方法があります。
ただし、「幼児期に始めなければ英語を身につけられない」というわけではありません。年齢だけで焦るのではなく、子どもの興味や発達段階に合わせて取り入れることが大切です。
幼児期は英語の音に触れやすい時期
言語の習得については、年齢によって音の聞き分けなどに違いがみられることが知られています。以前は「臨界期」という考え方が広く知られていましたが、現在では、言語能力の種類によって年齢の影響が異なることから、「敏感期」というより緩やかな考え方で説明されることもあります。
たとえば、日本語と英語では使われる音に違いがあります。幼児期から英語の歌や語りかけに触れることは、日本語とは異なる音やリズムを経験する機会の一つになります。
一方で、幼児期を過ぎると英語を習得できなくなるわけではありません。早く始めることだけを目的にせず、子どもが無理なく楽しめる環境をつくることが重要です。
小学校では3年生から外国語活動が始まる
現在の小学校では、3・4年生で「外国語活動」、5・6年生で教科としての「外国語」が行われています。標準授業時数は、3・4年生の外国語活動が年間35単位時間、5・6年生の外国語が年間70単位時間です。
家庭で英語を先取りしていなければ授業についていけないというわけではありません。ただし、幼児期から歌や絵本などを通して英語に親しんでおくことで、学校で英語に触れたときの心理的な抵抗感を小さくできる可能性があります。
家庭で英語を取り入れる場合も、学校の授業を先取りすることだけを目的にする必要はありません。「英語の音を楽しむ」「知らない言葉に興味を持つ」といった経験を大切にするとよいでしょう。
英語を楽しむ経験が将来の学習につながることもある
英語を使う場面は、進学・仕事・旅行・海外との交流などさまざまです。将来どの程度英語を必要とするかは一人ひとり異なりますが、幼児期から外国語や異なる文化に興味を持つ経験は、将来の学びの選択肢を広げるきっかけになることがあります。
幼児期は、英語を難しい勉強として扱う必要はありません。歌を一緒に歌ったり、絵本を楽しんだり、簡単な言葉を使ったりしながら、遊びの延長で触れる方法があります。
子どもの反応を見ながら、負担にならない範囲で取り入れていきましょう。
幼児向け英語教材の主な種類と特徴
幼児向け英語教材には、絵本・カード・音声・動画・アプリ・通信教育などがあります。
それぞれに特徴があるため、子どもの年齢だけでなく、興味や家庭での使いやすさも考えて選ぶことが大切です。
音声や映像で英語に触れる教材
歌や音声、動画を使った教材では、英語の発音やリズムを耳から聞くことができます。
特に歌は、同じフレーズを繰り返し聞きやすく、英語の音に親しむきっかけとして取り入れやすい教材です。子どもが好きな歌やキャラクターが使われていれば、興味を持って繰り返し楽しめることもあります。
動画を利用する場合は、長時間見せ続けるのではなく、子どもの年齢や生活リズムに合わせることが大切です。また、保護者が一緒に歌ったり、登場したものについて話しかけたりすると、画面を見るだけではなく親子のやり取りにもつなげられます。
特に低年齢では、動画を教材の中心にするのではなく、歌・語りかけ・絵本など、画面を使わない活動も組み合わせましょう。
読み聞かせに使える絵本・カードタイプ
絵本やカードは、親子でやり取りしながら英語に触れられる教材です。
絵を見ながら単語や短いフレーズを聞くことで、英語の音と身近なものを結びつける機会をつくれます。同じ絵本を繰り返し読むことも、よく使われる単語や表現に何度も触れる方法の一つです。
たとえば、りんごの絵を見ながら「apple」と言ったり、動物を指さしながら名前を言ったりするなど、日常の遊びとして取り入れられます。
絵本は比較的低価格で購入できるものもあり、図書館で英語絵本を借りられる場合もあります。最初から多くそろえず、子どもの反応を見ながら少しずつ増やす方法もよいでしょう。
遊び感覚で取り入れやすいアプリ・デジタル教材
アプリやデジタル教材は、タッチ操作や音声、アニメーションなどを使いながら英語に触れられる点が特徴です。
ゲーム感覚で取り組める教材もあり、アルファベットや単語、音声などに興味を持つきっかけになることがあります。スマートフォンやタブレットを使えるため、外出先などでも利用しやすい点もメリットです。
無料で利用できるものから月額料金が必要なものまであり、料金体系や対象年齢はサービスによって異なります。
一方で、幼児期は画面を見る時間が長くなりすぎないよう注意が必要です。アプリだけに偏らず、会話・絵本・外遊びなどとのバランスを考えながら活用しましょう。
複数の教材を組み合わせた通信教育タイプ
通信教育タイプには、絵本・音声・動画・おもちゃ・ワーク・アプリなど、複数の教材を組み合わせたものがあります。
年齢に応じた教材が順番に届くサービスもあり、「何をどの順番で取り入れればよいかわからない」という家庭にとって選択肢の一つになります。
料金は月額制・定期購入・一括購入など商品によって異なります。比較的低価格なサービスから、教材一式で数十万円以上になるものまで幅があるため、契約前に最新の料金や利用条件を確認することが大切です。
教材が多ければ必ず効果が高くなるわけではありません。家庭で実際に使い続けられる内容や量かどうかも確認しましょう。
幼児向け英語教材の選び方|確認したい5つのポイント
教材を選ぶときは、価格や知名度だけで判断するのではなく、年齢・興味・家庭での使いやすさ・費用・試しやすさなどを確認することが大切です。
年齢・発達段階に合った内容か確認する
まず確認したいのは、子どもの年齢や発達段階に合っているかどうかです。
難しすぎる内容では興味を持ちにくい場合があり、反対に簡単すぎる内容では飽きてしまうことがあります。ただし、同じ年齢でも発達や興味には個人差があります。
たとえば、1歳前後では、複雑なストーリーよりも歌や短いフレーズ、絵を中心とした教材が取り入れやすいでしょう。4〜5歳ごろになると、子どもの興味に応じて短いストーリーや簡単な会話が含まれた教材を楽しめる場合があります。
対象年齢の表示だけで判断せず、サンプルや体験版がある場合は、実際の子どもの反応も確認してみましょう。
子どもが興味を持てる内容か確認する
評判の良い教材であっても、すべての子どもに合うとは限りません。
動物が好き、乗り物が好き、歌が好き、物語が好きなど、子どもの興味を教材選びのヒントにすると取り入れやすくなります。
幼児は気に入った歌や絵本を何度も繰り返すことがあります。繰り返し楽しめる教材であれば、無理に学習時間を設けなくても、自然に英語へ触れる機会をつくりやすくなります。
まずは子どもの「好き」を観察し、それに合った教材から試す方法がおすすめです。
保護者が無理なく関われる教材か判断する
幼児向け教材では、保護者が一緒に取り組むことを前提としているものもあります。
毎日読み聞かせできる家庭なら絵本を取り入れやすい一方、まとまった時間を取りにくい家庭では、短時間で使える音声教材などが便利な場合があります。
大切なのは、理想的な使い方を無理に続けることではなく、家庭の生活リズムに合った方法を選ぶことです。
保護者自身が負担を感じにくい教材かどうかも、長く続けるための重要な判断材料になります。
トータルコストを確認する
教材を選ぶときは、最初に支払う金額だけでなく、継続した場合の総額も確認しましょう。
月額制では1回あたりの負担が小さくても、長期間利用すると費用が増えます。一括購入型では初期費用が高くなる一方、追加料金が少ない商品もあります。
購入前には、次の項目を確認しておくと比較しやすくなります。
- 月額・年額・一括購入のどの料金体系か
- どのくらいの期間利用する教材か
- 追加教材や有料オプションがあるか
- 送料や会員費などが別途必要か
- 解約・退会・返品の条件はどうなっているか
高額な教材だから必ず高い学習効果が得られるわけではありません。家庭にとって無理のない範囲で利用できるかを確認しましょう。
体験版やお試し教材の有無を確認する
教材が子どもに合うかどうかは、実際に使ってみなければ判断しにくいことがあります。
無料サンプルや体験版を用意しているサービスもあるため、利用できる場合は購入前に試してみるとよいでしょう。
また、返品や返金に対応している商品もありますが、対象期間や開封後の扱いなど条件はサービスによって異なります。
購入前には、次の点を確認してください。
- 無料体験やサンプルの有無
- 返品・返金制度の有無と条件
- 解約方法と締め切り
- 最低利用期間の有無
口コミも参考になりますが、最終的には子どもの反応や家庭での使いやすさを基準に判断することが大切です。
年齢別に見る幼児英語教材の選び方
「幼児向け」と表示された教材でも、0歳と6歳では楽しめる内容や関わり方が異なります。
ここで紹介する年齢はあくまで目安です。発達や興味には個人差があるため、子どもの様子を見ながら選びましょう。
0〜1歳に取り入れやすい教材タイプ
0〜1歳では、画面を見る教材よりも、保護者との語りかけ、歌、音声、絵本などを中心に考えるとよいでしょう。
この時期は言葉そのものを覚えさせることを急ぐ必要はありません。親子で音やリズムを楽しむ時間として英語を取り入れる方法があります。
取り入れやすい教材の例は次の通りです。
- 英語の歌・音声:保護者と一緒に歌ったり、生活の中で短時間聞いたりする
- 布絵本・ボード絵本:絵を指さしながら単語や短いフレーズを聞かせる
- 手遊び:英語の歌に合わせて親子で体を動かす
WHOでは、1歳未満および1歳児について、座った状態でのスクリーン視聴を推奨していません。そのため、0〜1歳では動画教材を中心にせず、対面でのやり取りや絵本などを優先するとよいでしょう。
英語が得意でない保護者でも、教材の音声を利用したり、一緒に簡単な歌を楽しんだりする方法があります。
2〜3歳に取り入れやすい教材タイプ
2〜3歳ごろは、身近な言葉を真似したり、歌やごっこ遊びを楽しんだりする子どもが増えてくる時期です。
英語についても、言葉を無理に覚えさせるのではなく、歌・絵本・簡単なやり取りなどを通じて楽しめる教材を選ぶとよいでしょう。
取り入れやすい教材の例は次の通りです。
- 英語絵本:同じ絵本を繰り返し読み、絵や言葉を一緒に楽しむ
- 歌・ダンス教材:音楽に合わせて体を動かしながら英語に触れる
- 知育おもちゃ:音声や遊びを通して単語に触れる
- アプリ:利用時間を決め、保護者と一緒に短時間楽しむ
発音が正しいかどうかを細かく指摘するよりも、「言ってみようとした」「一緒に楽しめた」という経験を大切にするとよいでしょう。
また、動画やアプリを利用する場合は、画面を見る時間が長くなりすぎないよう、絵本・会話・身体を動かす遊びなどと組み合わせることが大切です。
4〜6歳に取り入れやすい教材タイプ
4〜6歳ごろになると、子どもによってはストーリーを楽しんだり、文字に興味を持ったりするようになります。
英語についても、絵本・物語・簡単な会話・アルファベットなど、興味に応じて取り入れられる内容が増えてきます。
取り入れやすい教材の例は次の通りです。
- ストーリー絵本:物語を一緒に読み、絵や内容について会話する
- 総合型教材:歌・絵本・ワークなど複数の方法で英語に触れる
- 英語アプリ:アルファベットや簡単な単語をゲーム感覚で学ぶ
- 音声付き教材:絵本やカードと英語音声を組み合わせる
文字への関心が出てきた場合は、アルファベットや簡単な単語に触れてみるのも一つの方法です。ただし、読み書きを急いで教える必要はありません。
年齢だけで進め方を決めず、子どもが何に興味を持っているかを見ながら調整しましょう。
幼児英語教材を毎日の生活に取り入れる方法
教材は、購入することよりも家庭で無理なく使えることが重要です。
特別な学習時間を長く設ける必要はありません。家庭の生活リズムに合わせて、短時間でも取り入れやすい方法を考えてみましょう。
生活リズムに合わせて取り入れる
毎回時間を決めて勉強させるのではなく、普段の生活の中に英語を組み込む方法があります。
たとえば、次のような取り入れ方があります。
- 朝や日中:英語の歌や音声を一緒に聞く
- 遊びの時間:英語の手遊びや歌を楽しむ
- お風呂上がり:英語絵本を1冊読む
- 寝る前:短い英語絵本を読んだり、穏やかな音声を聞いたりする
毎日必ず行わなければならないわけではありません。子どもが疲れている日や興味を示さない日は休むなど、無理なく続けられるペースを探しましょう。
親子で一緒に楽しむ
幼児期は、教材だけに任せるよりも、保護者とのやり取りの中で楽しめる場面をつくることも大切です。
英語が得意でなくても、教材の音声を一緒に聞いたり、簡単な単語を真似したりすることはできます。
たとえば、次のような方法があります。
- 英語の歌を一緒に歌う
- 絵本に描かれたものを一緒に指さす
- 音声に合わせて短いフレーズを真似する
- 「apple」「dog」など知っている言葉を遊びの中で使ってみる
保護者が正しい発音を完璧に教えなければならないわけではありません。必要に応じて音声教材を活用しながら、親子で英語に触れる時間を楽しみましょう。
幼児英語教材を選ぶときに注意したい失敗パターン
人気や価格だけで教材を選ぶと、家庭では使いにくかったということもあります。
購入後に後悔しないためにも、よくあるケースを確認しておきましょう。
価格や口コミだけで選んで子どもに合わなかったケース
口コミ評価が高い教材であっても、すべての子どもに合うわけではありません。
子どもの興味や発達段階、好きな遊び方は一人ひとり異なります。映像を見るのが好きな子もいれば、体を動かしながら歌う方が楽しめる子もいます。
また、高額な教材を購入しても、子どもが興味を示さず十分に活用できない可能性があります。
サンプルや体験版が用意されている場合は、購入前に子どもの反応を確認すると判断しやすくなります。
保護者の負担が大きく続けにくかったケース
教材を選ぶときには、子どもとの相性だけでなく、保護者の負担も確認することが大切です。
毎日多くのカードを使う、進捗を細かく記録するなど、一定の手間が必要な教材もあります。
特に次のような場合は、準備や管理が少ない教材も候補になります。
- 一人で子どもを見る時間が長い
- 仕事と育児を両立している
- まとまった時間を取りにくい
- 英語に自信がなく、教材の進め方に不安がある
無理な方法では長く続けにくいため、家庭の生活スタイルに合っているかを確認して選びましょう。
幼児英語教材の価格帯と費用感の目安
幼児向け英語教材には、無料で利用できるものから、数十万円以上の総合教材まで幅広い選択肢があります。
料金は商品・契約期間・教材内容によって大きく異なり、料金改定が行われる場合もあります。購入時には各サービスの最新情報を確認してください。
無料・低コストで始められる教材
まず子どもの反応を確認したい場合は、無料または低価格の教材から試す方法があります。
無料の英語音声や動画、学習アプリ、図書館で借りられる英語絵本などを活用すれば、大きな費用をかけずに英語に触れる環境をつくれます。
主な特徴は次の通りです。
- 初期費用を抑えやすい
- 子どもの興味を確認しやすい
- 合わない場合に別の教材へ変更しやすい
一方、無料教材は内容が体系化されていない場合もあります。家庭で目的や使い方を決めながら活用するとよいでしょう。
月額数千円程度の教材
幼児向け通信教育や学習アプリなどには、月額数千円程度で利用できるサービスがあります。
年齢に応じた教材やカリキュラムが用意されているものもあり、「何から始めればよいかわからない」という家庭でも取り入れやすい場合があります。
次のような家庭では候補の一つになります。
- 大きな初期費用をかけずに始めたい
- ある程度決まった順番で教材を使いたい
- 子どもが英語に興味を持つか試したい
同じ月額制でも教材内容や契約条件は異なるため、料金だけでなく内容も比較しましょう。
高価格帯の教材を選ぶ前に確認したいこと
英語教材の中には、絵本・音声・映像・おもちゃ・デジタル教材などがセットになり、数十万円以上になる商品もあります。
教材が体系的にまとめられていることはメリットの一つですが、高額であることと子どもに合うことは別の問題です。
購入前には、次の点を確認しておきましょう。
- サンプルや無料体験があるか
- 教材全体の料金はいくらか
- 追加料金が必要になるか
- 返品・返金・解約の条件はどうなっているか
- 子どもが実際に興味を示しているか
- 家庭で継続して使えそうか
高額な教材では、購入後に「使わなければもったいない」と感じることもあります。金額だけで判断せず、家庭で無理なく活用できる内容かを確認してから選びましょう。
まとめ|幼児英語教材は年齢・興味・続けやすさで選ぼう
幼児向け英語教材には、絵本・音声・動画・アプリ・通信教育など、さまざまな種類があります。
教材を選ぶときは、子どもの年齢だけでなく、興味や発達段階、保護者の負担、費用、家庭での使いやすさまで確認することが大切です。
0〜1歳では、動画を中心にするのではなく、歌・語りかけ・絵本など親子でやり取りできる方法を取り入れるとよいでしょう。年齢が上がるにつれて、子どもの興味に合わせてストーリー教材やアプリ、総合教材など選択肢を広げられます。
また、早く始めれば必ず英語が得意になるわけではなく、高額な教材ほど高い効果が得られるわけでもありません。
無料サンプルや体験版が利用できる場合は、子どもの反応を確認しながら試してみましょう。周囲と比較するのではなく、子どもと家庭のペースに合った教材を選び、無理なく英語に触れられる環境をつくることが大切です。

